MotoGP2016、ホンダはいきなり苦戦

期待通りに活躍できるか?

ホンダといえば積極的にレースに参加して輝かしい成績を収めることから、製品についても高品質であると高く評価される結果に繋がっています。
レースの結果次第によってホンダの命運が決まると言っても良いくらいで、多くの人が結果に注目しています。
モータースポーツの最高峰として知られるMotoGPでも素晴らしい結果を残しています。

2015年8月には1959年から初めて参戦して以来通算700勝という前人未到の結果を出しています。
世界中からトップライダーが最新技術を用いて開発された最高クラスのマシンに搭乗して優勝を争うレースで、優秀な成績を収めるということはこの上ない栄誉といえます。
レースに参戦して良い結果を出すために一生懸命開発した新技術は、市販車にも活かされて素晴らしい品質の製品を販売する結果に繋がっているのです。

MotoGPはホンダにとって思い入れの強いレースになることは間違いありませんが、MotoGP2016ではいきなり苦戦することが予想されています。
なぜ苦戦を強いられることになるのかという理由を探ってみました。

参考:2016年Honda二輪モータースポーツ活動計画 世界選手権参戦体制・ダカールラリー2016参戦体制

2つのハンデ

MotoGPにおいてホンダが苦戦するだろうと見られている理由は2つあります。
まずはホンダが開発した新しいエンジンが攻撃的であるという点です。
コーナリングで不安定な挙動になりやすく転倒するリスクが高いこと、フロントタイヤが限界の状態で走行しなければならないという問題点があります。
これらをクリアしていなければ苦戦を強いられることは必至とみられています。

もう一つは統一ソフトウェアに対して十分な知識と経験を得ていないことから、エンジニアが適切なエンジンのセッティングにすることが難しいとされている点です。
本来バイクが持っているはずのパフォーマンスを全て引き出すことができないという状況は、レースで有利な展開になるとは言えません。
むしろ不利な状況になると予想されることからホンダの苦戦が予想されるのです。

レース参戦体制

苦戦するだろうとされているホンダは、2016年のMotoGPへの参戦体制として、2015年で3位と4位になったマルク・マルケスとダニ・ペドロサをレプソルホンダチームとして参戦することを発表しています。
マルク・マルケスは2013年と2014年で2年連続してチャンピオンになっている実績があることから、活躍が期待されています。
マシンはRC213Vで参戦することになっており、他にもカル・クラッチローやジャック・ミラー、ティトラバトも同じマシンに搭乗する予定となっています。
果たして結果がどうなるのか、レースの展開をしっかり見守りながら苦戦とされているレースを巻き返して欲しいと期待しています。