タイで注目を浴びているブランド「GPX」が日本上陸

タイのバイクメーカー「GPX」の実力

バイクといえ日本・欧州・ヨーロッパという時代はもうすっかり過去のものとなっており、近年では需要の高いアジア地域でどんどん新しいバイクメーカーが登場してきています。

中でも注目なのがタイのバイクメーカー「GPX」で、2019年から本格的に日本での販売を開始しました。
日本での販売は「GPX JAPAN」が総代理店となり正規のディーラーを通すという形で購入が可能です。

まず「GPX」とはどういうメーカーかということから簡単に説明していくと、こちらは現在タイ国内で絶大な人気のある会社です。
というのも現在タイではバイクの大ブームが起こっており、高い需要を背景に日本車や欧州車と肩を並べる形で国産メーカーとしての存在感を示しています。

実はこのGPXはもともとは日本のバイクメーカーのOBが工場を作っており、バイク製造の技術についてはかなり日本車を参考にしています。

日本のバイクは世界的に小型~中型で特に高い評価を得ているのですが、東南アジア地域においてもそうした比較的小さな排気量のバイクは人気が高く、125cc~250ccが売れ筋となっています。

GPXが得意としているのもそのレンジのバイクで、小型ながらも走行性能が高く、メンテナンスがしやすいバイクとして日に日に技術と人気を高めてきているようです。

ちなみに日本で発売されているGPXのバイクは3車種で「legend150S」「Gentleman200」「DOMON150GR」という小型バイクでのラインナップとなっています。

それぞれのバイクの最大の特徴はなんと言っても車体が小型であるということと、圧倒的に価格が安いということです。
最も安い「legend150S」では新車で購入してもメーカー希望小売価格で259200円と他社メーカーではまず見ることのない価格体で構成されています。

今後は生産能力拡大とアフターサービスの充実に期待

GPXの3車種を見た人の中には「どこかで見たようなバイクだな」と思うかもしれません。
それもそのはずでGPXでバイクのデザインを担当しているのはイタリアのバイクデザイナーをしてきた人で、全体的に欧州車でよく見かける形状をしています。

性能面についても日本車や欧州車とそれほど大きな違いがなく、走行性能も高いということで今後は世界的に生産能力を拡大していくことが正式に発表されています。

現在の工場での生産能力は月3000台程度ですが、これを月5000台にまで増やすことで輸出向けの製品にも力を入れていく予定だといいます。

同時に世界的な需要をつかみつつ、あまり急成長ばかりを目指すのではなくユーザーへのアフターサービスを充実させていく予定であるということも発表しています。
社長であるチャイヨット・ルワムチャイパタナークン氏は、全国のサービスセンターを一新しつつ代理店を増やし、スペアパーツを充実していく予定としています。