2019年の新モデル「Ducati Panigale V4 R」とは

人気のドゥカティから2019年に新型パニガーレV4 Rが登場

日本においても人気の高いイタリアのバイクメーカー・ドゥカティから2019年にニューモデルが登場することが発表されました。
ドゥカティジャパンによると、2019年に日本国内で販売されるモデルは、2018年11月に行われたミラノ国際モーターサイクルショーで発表された車種とのことで、パニガーレV4 Rの他にパニガーレV4Sコルセも同時にリリースされます。

パニガーレ(Panigale)V4と言えば、2018年モデルはMotoGP向けに開発されたエンジンをそのまま搭載した「デスモセディチ・ストラダーレ」という201psを作り出す性能で有名でした。

エンジンは水冷90°V型4気筒で1103ccの排気量となっており、2007年リリースの「デスモセディチRR」以来の4気筒です。

先行販売されていた1299パニガーレを進化させることで誕生したのがパニガーレV4というバイクで、MotoGP用に開発をしたものとほぼ同じ性能を持ったバイクのオーナーになるという満足感を与えてくれるものとなっています。

今回新しくなったパニガーレV4では、デザインを一新するとともに周辺機器を最新式のものにアップデートしています。
ドゥカティのデザインディレクターであるAndrea Ferraresiによると、今回の新型パニガーレV4のデザインコンセプトとなっているのは「コンパクトで美しいデザイン」ということで、2気筒よりもどうしても大型化してしまう4気筒エンジンを業界トップクラスにまで小型化することに成功しました。

今回のパニガーレV4のプロジェクトには5名のデザイナーが参加をするという極めて異例の体制が取られており、複数のデザイナーからの提案を受けてそれらの中から最もよい提案を採用するという形で作られていったといいます。

外観の大きな特長となっているのがウイング部分で、これはデスモセディチGP16で使用されていたものの後に規制によって使用することができなくなったデザインを一部採用しています。

新たに設計をしたことにより、既にMotoGPで走行をしていたモデルと比較して今回の市販モデルの方がより効率が高まっているといいます。
このウイングの性能を引き出しているのが電子制御を最低限まで抑えたという車体の小型化で、そこにもデザインコンセプトが生きています。

最強のエンジンを搭載したバイクにふさわしく、最高になるべくつきつめたデザインをしているというまさにドゥカティの総力を結集させたバイクということになるでしょう。

オプションでマフラーを交換することで最高出力をUP

パニガーレV4Rでは、通常バージョンでの最高出力は221ps(162kW)、最大トルクは11.4kg-m(112Nm)/11500rpmとなっています。
ここにオプションとして選択ができるアクラポビッチ製のドゥカティ・パフォーマンス・エキゾーストをつけることで性能を高めることが可能です。
そちらを装着することにより最高出力は234ps(172kW)/15500rpmにまで性能をあげられます。