荷物を簡単に積める便利なサイドバッグ
バイクに乗る時の最大の悩みと言ってもよいのが荷物の積載です。
四輪自動車の場合、すぐに使わないような大きな荷物もなんとなく積んで走行をすることもできますが、バイクの場合基本がライダーの身一つであり、細かい持ち物はバッグに入れてなんとかして走行の邪魔にならないようにしていかないといけません。
通勤通学など短い距離を走行するのであれば少し大きめのリュックサックやボディバッグがあればよいでしょうが、ロングツーリングとなるとそういうわけにはいきません。
そこでおすすめになるのがあらかじめバイクにサイドバッグをつけておくという方法です。
サイドバッグはバイクのリアタイヤを両脇から挟み込むようにして設置するバッグのことで、ツアラーやクルーザーといった大きなバイクの場合にはメーカーが出荷時に設置している場合もあります。
サイドバッグはバイクで少し多めの荷物を運ぶときに大変便利なので、小型のバイクでも後付で利用をすることができます。
リュックの場合、必要なものを身につけておけるという安心感がありますが、例えば重い日用品や工具類、旅行に必要な洗面具のようなものは必ずしも肌身離さず持っておく意味はありません。
そこで必ずしも手元に置いておく必要のない荷物についてはサイドバッグに入れて運ぶようにした方がずっと楽だしより多くのものを運ぶことができます。
サイドバッグにもいくつか種類があり、鍵がかかる防犯性能の高いタイプから、軽くて取り外しがしやすい簡易タイプまでさまざまです。
用途や使用をするシーン、気候により選び分けていくということがおすすめになります。
選び方と種類別の取り付け方
サイドバッグの主な種類として、ケースタイプ(パニエ)、革製タイプ、ナイロンタイプ、防水タイプなどがあります。
まずケースタイプですが、こちらはハーレー・ダビッドソンの一部モデルでは通常装備となっているなど大型バイクに適したタイプとなっています。
この手のバッグのことを「パニエ」と言うことがよくありますが、この語源はもともとは18世紀のヨーロッパで流行していたドレスのスカートが左右にきれいに広がるようにしたアンダースコートのことを言います。
左右にケースを取り付けるとちょうどシルエットがパニエスカートをつけた女性のようになることからそのように呼ばれています。
パニエケースはキーを使って開くものが主流で、丈夫で防水性能があります。
しかし一方で取り付けをするときには工具が必要となり、簡単に取り外すことができないというデメリットもあります。
革タイプやナイロンタイプなどは左右のバッグをベルトでつないで車両にひっかけるようにして使用するので、旅行中など宿泊施設に入る時に取り外して持っていけるという利便性があります。