都内に圧倒的に少ない駐輪場
東京都内でバイクを保有するライダーの切実な悩みの1つが、圧倒的駐輪場の少なさです。
駐車場こそ数多くあれどバイクを停められる場所自体が非常に少なく、駐輪場難民に陥っているライダーも多々います。
駐輪場は現状バイク保有台数に比べて1.4%程度しか整備されておらず、出掛け先でバイク駐輪場が無く、仕方なく路駐をせざるを得なくなったライダーも少なくないのです。
ですがそんな中、駐停車の取り締まり規制が日々強化されており事態が一変。
バイクを停める場所がほとんどないのであれば最初からバイクを持たないという選択をするライダーも後を絶たず、バイク市場において致命的な状況に陥っています。
駐車場が整備されていないにも関わらず駐停車の取り締まりが厳しくなったため、どうしようも無くなってしまったライダーが後を絶ちません。
都内には駐輪場が687箇所しかない?
都内には駐輪場が現状687箇所しかなく、収納台数にして1万4千台しか収納スペースがありません。
現在バイク保有台数が国内では100万台前後あるとされているため、明らかに駐輪場が足りないことが分かります。
四輪車に比べるとその差は歴然で、駐車場のスペースを多少駐輪場にしたとしても駐車場には充分余裕があるほどです。
駐輪場は道路交通法改正に伴い、民間委託が始まったことで規制が厳しくなったものの、その分駐輪場本体の配備が追いついていない現状があります。
四輪車といずれは対等な駐車環境が施されることが理想とされていますがまだまだその目処が立っておらず、苛立ちを覚えるライダーが後を絶ちません。
駐輪場のスペース確保が難しいようであれば駐車規制の緩和が出来ないかどうかと、与党交渉を行う組合も増えています。
組合が与党に改善を訴える
現状のあまりの駐輪場難民の多さから自工会にオートバイ組合が手を取り、与党・公明党に改善を訴えかけ、現在に至るまで激しい交渉が続けられています。
二輪車交通の改善を訴えたことで各種予算編成などにも積極的に意見が取り入れられはしましたが、今後取り組みがどうなるのか動向に注目するライダーも増えています。
オートバイ関係団体は特にこのまま駐輪場難民が増え続けることでバイク離れが進むと、バイク市場に致命的なダメージを負いかねないため、積極的な意見交渉を行っている最中です。
今後電動バイクをはじめとした各種新型バイク販売に伴い、このまま駐輪場が足りなくなる事態に発展するとバイク市場の発展が臨めなくなります。
予算編成において今年度の駐輪場事情がどう変わるのか、バイクライダーはもちろんこれからライダーデビューする方にとっても見逃せない問題になってくるでしょう。